
この記事に登場している人
櫻井 良輔
Ryosuke SAKURAI
イオンスマートテクノロジー株式会社 データプラットフォーム開発ディビジョン ASPD開発ユニット ディレクター
ex-三菱地所/三菱地所ITソリューションズ
資格:ITストラテジスト/プロジェクトマネージャー/システムアーキテクト/ITサービスマネージャー/JAPANメンサ会員
三菱地所(株)DX推進部、三菱地所ITソリューションズ(株)ITコンサルティング部を兼務し、三菱地所グループのDXを推進。2023年5月イオンスマートテクノロジーに入社。
イオンスマートテクノロジー ASP/D開発ユニット シニアマネージャー(ユニット長)櫻井良輔の在籍エントリです。
【目次】
自己紹介
櫻井良輔と申します。イオンスマートテクノロジーでASP/D(Aeon Smart Platform / Data)、つまりはグループ横断データ基盤の開発をやらせていただいております。
イオンは「イオン生活圏」と呼ばれるように、総合スーパーやドラッグストアに代表される小売を中心に、金融、保険、旅行、環境活動など、多くの皆様の衣食住を少しでもより良いものにできるよう、グループ全体で様々な活動をしております。
そんな中で、私が担当しているASP/Dは、広範な事業領域におけるデータをひとつの基盤に集約し、事業の垣根を越えて、お客さまデータや事業データを可視化・分析することで、お客さまへの更なる価値提供を生み出すためのシステムインフラと自負しております。
データ基盤開発の活動
「データ基盤開発部門」というとどんな仕事内容をイメージされるでしょうか。
データソース元の基幹システムからデータを収集し収容する活動(いわゆる「データインバウンド」)、必要とする事業部門やアプリに対してデータそのものの連携I/F開発やBIツール・アプリなど媒体を介した提供を行う活動(いわゆる「データアウトバウンド」)、そしてその中間工程であるデータの加工処理の実装、などが思い浮かぶのかなと思います。
もちろんそれらは日々の業務の中で遂行しています。
ただ、私は「広義でのデータ基盤開発」として、データに関わる業務は全てスコープであると考えています。
昨今のシステム開発において、データを収集しない、データベースを持たない、というものはほぼ存在しないでしょう。それならば、すべてのイオンが携わるシステム開発は大なり小なり私たちの守備範囲でもあると言えるのです。
実際に、前述の基本業務以外に、当ユニットが担当した案件の一例ですが、
イオンが推進する新規事業におけるテックリード
事業高度化に寄与する、従来は見過ごされていたデータの収集企画およびその機能実現
事業部門が主となって進めるアプリ開発におけるデータ視点からのシステム監査
事業部門が企図する事業特有のデータ基盤整備のコンサルティング
これらは、データ基盤開発部門のスコープ外となっている会社もそれなりに数あるのではないでしょうか。
イオンスマートテクノロジーにおけるASP/D開発のメンバーは、データエンジニアであると同時に、ITコンサルタントにも、プロジェクトマネージャーにも、システムアーキテクトにも、システム監査人にも、最終的にDX企画の主体者にもなれるのです。
私から見たイオンDXの現状
イオングループは、外から見るとJTC(Japanese Traditional Company)なのでしょう。企業としての成り立ちをたどると、三重県で岡田惣左衛門が行商を始めた1758年までさかのぼります。元号は宝暦、徳川家は9代家重の時代です。由緒正しきJTCなのです。
しかしながらイオンは、300年近い時代の変化に対応して、今もなお日本最大の小売企業として生き残っています。岡田家の家訓である「大黒柱に車をつけろ」、つまり、時代に合わないこだわりを持たず機会や脅威に柔軟に対応する会社風土があります。それは現在も力を入れている「優秀なエンジニアの採用」にも表れています。
テック企業、メガベンチャーから見ると、あまりにもDXできていない会社に見えることでしょう。しかし、それは今の会社環境を中から見た時には伸びしろだと考えています。
JTCにありがちなK・K・D(勘・経験・度胸)で事業判断がなされるシーンも少なくはないですが、その精度が一定の及第点にあるのもまた事実です。データ基盤の役割は、その事業判断を正しく評価してPDCAを回し、再現性あるものとして組織知に昇華させることであると考えます。
ASP/Dの現在地
2020年にイオンスマートテクノロジーが誕生してすぐに、「データのグループ横断利活用」というテーマは大きな軸のひとつに据えられました。
十分にエンジニアが採用できていなかった中でも、立上げメンバーたちは苦労してデータ基盤の礎を作ってくれました。一般的に完成されたデータ基盤を持つ会社から見たら、様々な面で拙いものなのかもしれません。それでも0を1にするという行動に要する多大なカロリーから考えて十分に称賛される功績だと考えます。
そしていま、ASP/Dは第2ステージに入っていると考えています。
活動開始から5年たって、人材の量・質が高まっており、そろそろ「黎明期だから」の甘えは通用しなくなってきています。「成長期」「発展期」として、ここまでに確立した機能要件を損なうことなく、非機能面での安定化や、効率性を意識したアーキテクチャの見直しなども行っていく必要があります。
私がイオンでやりたいこと
昨今、様々な業種業態でDXが叫ばれる中、イオンを含む小売業は、ECサイトというゲームチェンジャーによってデジタルシフトをいち早く行う必要に駆られた業態であると考えます。
いまや、自宅に居ながらにして大抵のものは購入することができます。まさにOMO(On-line Merged with Off-line オンラインがオフラインを取り込む)の世界です。
でも思い出してみてください。
子どものとき誕生日やクリスマスに親の手を引っ張っておもちゃ屋さんに行った日。新しいマンガの発売日にお小遣いを握りしめて本屋さんに行った日。ちょっと大きくなってわざわざ電車に乗ってファッション誌で見たちょっと背伸びした洋服を買いに行った日。これらの思い出は何を買ったかではなく、どういう買い物体験だったか、というひとつの思い出になっているのではないでしょうか。
ECサイトの利便性や、OMOの世界観を否定するものではありませんが、私たちが暮らすオフラインの世界の彩が失われていくのは寂しいことだと思っています。O2O2O(Off-line To On-line To Off-line)を意識し、オフラインの出来事をオンラインの世界で高度化しオフラインの更なる価値にして戻すためのプロダクトを企画し、社会実装していきたいと思っています。
ASP/D開発を一緒に進める仲間になりませんか?
ここまでの記事を読んで、面白そうだな、活躍できそうだな、と思われた方は、ぜひご応募を検討いただけたらと思います。
選考過程において、よく聞かれる質問としては、「どんな技術が必要ですか?」というものがあります。直接的な回答としては、Azure、Snowflake、Databricksなどがキーワードとして挙がるでしょうか。ただ、AWSやGoogleCloudを「使わない」と決めているわけではありません。この日進月歩の技術発展がある中で、未来永劫採用を確約したソリューションは存在しません。来年の今頃は「いま世の中に存在しないデータベースソリューション」がASP/Dの根幹をなしているかもしれません。
採択する技術というのは、「データの民主化を実現し事業を高度化する」という目標においては方法論でしかないのです。
キャリア転職を考える方には経験3年なら3年分の、10年なら10年分の「足跡」があることと思います。その歩いてきた道のりで培った包括的で基礎的なIT知識が「××であれば即戦力性高く貢献できるぞ」と言えるなら、そして何より培ったマインドが「イオンの〇〇において貢献したいぞ」と言えるなら、IT技術者としての次のステージにイオンの大黒柱を新天地に向けて動かす仕事を検討いただけますと幸いです。
オーシャンビューの社員食堂で一緒にご飯を食べる日をお待ちしております。
※掲載している所属・役職・肩書きおよび各種情報は、記事公開時点のものです。
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