お客さまに提供できる価値を考え続ける。 元エンジニアのディレクターがつくるiAEONの内製開発チーム|イオン・エンジニアインタビュー

お客さまに提供できる価値を考え続ける。 元エンジニアのディレクターがつくるiAEONの内製開発チーム|イオン・エンジニアインタビュー

2024/11/13

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この記事に登場している人

中村 剛

Tsuyoshi Nakamura

イオンスマートテクノロジー株式会社 DXプロダクト開発統括ディビジョン 兼 iAEON開発ディビジョン ディレクター
2023年4月入社。iAEONアプリの開発責任者として内製開発チームの定着とトータルアプリの磨き込みに日々精進。「作りたい人が自分で作るのが正解」が信条。

    この記事を読むとわかること

    ・成長を続ける内製チームで日々スキルアップできるイオンスマートテクノロジー
    ・iAEONで目指すのは、お客さまにとって「困ったときに助けてくれるアプリ」
    ・iAEON開発チームは、お客さまに価値提供できることを全員で考え能動的に動けるチームを目指す

    前職時代にできたイオングループとの縁からイオンスマートテクノロジー(AST)に辿り着き、現在はディレクターとしてイオングループのトータルアプリ「iAEON」の開発を率いる中村 剛。中村は手探りの状態で始まっていた内製化を推し進め、チームと共にお客さまへの価値提供を追求しています。今回は、イオングループ唯一の内製開発チームとして実現したい未来と、これまでのチャレンジ、そしてチーム作りについて話を聞きました。


    【目次】

    請負を経験したからこそ気付いた、「中の人」がプロダクトを作る強さ

    ― はじめに、中村さんのキャリアについて教えていただけますか。

    中村私のキャリアは、新卒でSES企業に入社してから一貫してIT屋です。実は、1999年から何度か間を開けながら合計13年ほど、ベンダーとしてイオンアイビス株式会社と仕事をしていました。イオンアイビスは、イオングループで使用される基幹系システムの企画・開発・運用を担ってきた会社です。

    20世紀終わりごろというのは、ちょうどイオングループがグローバル展開をはじめたころで、事業拡大に対応するための大きなプロジェクトにも20代後半から携わることができ、色々と学ばせていただきました。その後は自社プロダクトを開発する事業会社なども経験し、2023年4月にASTに入社しました。

    ▼イオン年表もございますので、ぜひご覧ください。
    https://www.aeon.info/company/history/

    ― ASTに転職したきっかけは何でしたか。

    中村前職で様々な経験を積み、これが欲しい!と思っている人が自分でプロダクトを作るのがベストだと考えるようになりました。プロジェクトの成功確率を上げるためにスクラムを学んでいたこともあって、スクラム開発ができる事業会社への転職を模索していたときに、ASTの求人を見つけたんです。

    私が知っている限りイオングループは内製開発をほとんどしていなかったので、まさかスクラムマスターという職種を募集しているとは思わずびっくりして、せっかくだから話を聞いてみようと応募しました。前職時代にイオンアイビスの社長として出会っていた金子さん(現イオンスマートテクノロジー取締役)と面接で再会したことも驚きでしたね。

    ― 小売業界でテクノロジーを使って仕事をしていこうと思った理由はありますか。

    中村正直、小売業界にこだわりはありませんでした。思い入れがあったのは、業界ではなくイオングループです。基本的にイオングループは新しいIT系の開発を内製化していません。実際に開発を担当していたベンダーの立場として、開発体制を変えることでもっとよくできる部分があるのではないかというモヤモヤした思いを当時から持っており、他の仕事をしながらもずっと心に引っかかるものがありました。

    そんな中でASTという新しい会社が立ち上がってスクラムマスターを募集しているのを見て、それまでに培ったスキルを活かして「中の人」として内製チームを育てるチャレンジをしてみたいと思ったのが入社の理由です。

    お客さまへの価値提供を第一に。ASTに内製文化を定着させる

    ― 実際に入社されて、ASTはどんな会社だと感じますか。

    中村ASTは2020年に設立されたまだ新しい会社で中途入社のメンバーも多いため、良い意味でイオン文化がなく、ここから新しい文化を作っていくことができる環境だと感じました。

    私と同じタイミングで入社されたやまけんさん(イオンスマートテクノロジーCTO 山﨑 賢)の影響も大きいのですが、誰かにお伺いを立てることなくどんどん新しい取り組みをしていける点がとても良いなと思っています。

    ― 現在の中村さんの役割を教えてください。

    中村現在はフロントエンド開発Divのディレクターとして、iAEONの本質的なトータルアプリ化を進めています。自部門の管理はもちろんですが、経営ボードや他の開発チームをはじめとした関係各所との連携も大切な役割です。

    また、内製化の定着というミッションも持っており、スクラムを用いたプロダクト開発と、進め方の定義付け、社内展開をスクラムマスターと一緒に実施しています。イオングループの中で内製チームを持って1年以上回しているチームが他にないので、そもそも内製チームとはどういうものなのか、どうやって進めるのかというところをひとつひとつ説明し、コンセンサスを取るところからスタートしました。

    現在はもともと1つだった開発チームを3つに増やし、スクラムマスターも1名から2名になっています。関連チームとの定例MTGの改善やQAメンバーのアサイン、テスト自動化の見直しなど、地道に取り組んできたことが形になってきたと感じています。

    ― 内製開発を進めてきた中で、組織の変化を感じることはありますか。

    中村1年ほどかかりましたが、リクエストを全社ALLのBacklogで一元管理できるようになりました。課題として上がってきたもののうち、実施するものとしないもの、そして実施するリクエストの優先順位を毎週確認して取り組んでいくというルールを定められたこと自体が大きな変化です。

    言われたことを何でもやるのではなく、開発側でも本当に必要なことは何かを考えて意見を出していくんだという部分で、社内の認識も変わってきていると実感しています。

    iAEONを「困ったときに助けてくれる」トータルアプリへと進化させる

    ― iAEONをどういう存在にしていきたいですか。

    中村一言でいうと、お客さまにとって「何かができるアプリ」ではなく、「困ったときに助けてくれるアプリ」を目指したいと考えています。現在はクーポンやポイントの利用で使われることが多いと思いますが、お客さまが困ったときにiAEONを開くとイオンと繋がることができるという状態がゴールです。社内的にも、iAEONをお客さまとの接点としてなくてはならない存在だと認識してもらえるようにしていきたいです。

    ― 対象にしようとしている「お客さまのお困りごと」にはどんなものが含まれるのでしょうか。

    中村最終形は、全てです。イオングループのビジネスは総合スーパーやスーパーマーケット事業に留まらず、金融やペット、ウェルネスなど幅広い領域で展開されていますが、今はそれをお客さまに使いこなしていただくためのツールがない状態なので、iAEONをそのためのアプリにしていきたいと思っています。

    イオングループの未来ビジョンでも掲げられているように、お客さまが「明るくなっていく社会」と「自分らしい幸せ」を実感できるように、そして「心豊かにくらし、笑顔が広がる」未来を実現できるように、買い物に留まらず、お客さまのくらし全般に寄り添ってプロダクトを成長させていきたいです。

    ― そういった未来はいつごろまでに実現したいとお考えですか。

    中村2年後の2026年には実現したいと考えています。今期はそのための土台作りとして、アプリのUI/UXの改善に取り組んでいます。あれもこれも入っているトータルアプリは機能リッチで不要なものが多くなりがちなので、ベースの機能以外はお客さまが必要なものだけを選んで追加できるような、ミニプログラムという仕組みの導入も検討を進めています。

    お客さまに最も身近なアプリとして、尽きることがない挑戦

    ― 中村さんが思うiAEONの開発のおもしろさはどこにありますか。

    中村1つ目は、規模感です。すでにダウンロード数は1,000万を超えており、900万人以上の方にご利用いただいているので、自分たちが作ったものをそれだけの方が使用し評価してもらえることにやりがいを感じています。

    さらに、iAEONはお店に行けば使っていただいている姿を直接見ることができるというのも魅力です。どれだけお客さまにとって身近なものを作っているか実感できます。コールセンターへのお問い合わせの内容なども毎週確認してUXの改善につなげていますが、やはりお客さまに気づかせていただくことは多いと日々感じています。

    また、先ほどの話にもつながりますが、実現していきたいことの幅がとにかく広いので、勉強し尽くすということがないのもエンジニアにとって面白さを感じるポイントだと思います。

    ― チームにはどんなメンバーが集まっていますか。

    中村年齢は30代前半から50代まで幅広くいますが、モバイルアプリやWeb系のフロントエンド開発を経験してきたハイスキルなメンバーが集まっています。実は小売業界の経験者はほとんどおらず、比較的新しいサービスやプロダクトに関わってきた方が多いですね。

    ― 今後、どのようなチームを作っていきたいですか。

    中村プロダクトというのは、ただ作るだけではいつか飽きられてしまいます。我々が内製開発をする意味というのは、言われるがままに実装していくのではなく、その機能は誰が使うのか、どう嬉しいのかということを問い続けながらプロダクトの質を上げていくことにあると思っています。ですから、リリースしたあとにどんな価値が提供できるのかを全員で考えて、それぞれが能動的に動いていけるチームを目指しています。

    スクラムマスターはそういった私の想いをよく分かってくれているので、私の一存ではなく、スクラムマスターと話をしながら一緒に決めていくというスタイルができています。

    ― 最後に、転職を検討されている方へメッセージをお願いします。

    中村とりあえず「中の人」になってみませんか、という一言に尽きます。お客さまに提供できる価値を必死で考えながら自分たちのプロダクトを作っていくのはとても面白いですし、iAEONは本当に機能の幅が広いので、エンジニアとしてのスキルアップも際限がない環境だと思います。興味を持っていただけた方には、ぜひiAEONを成長させていく仲間に加わっていただけると嬉しいです。


    イオングループでは一緒に変革に挑んでくれる方を募集中です。

    どんなことをしているのか気になる方は、お気軽にご連絡ください。カジュアル面談も実施しておりますので、まずはざっくばらんにお話しましょう!

    iAEONのアプリ開発については、こちらの記事もぜひご覧ください。

    iAEONのアプリ開発チームが取り組む内製化とLeSSのプラティクス導入

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    「イオングループ内にアジャイル開発の根を広げていきたい」 ゼロから始めたスクラム導入・定着化の軌跡|イオン・エンジニアインタビュー

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    ※掲載している所属・役職・肩書きおよび各種情報は、記事公開時点のものです。

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