
【在籍エントリ】レガシーを超え、仕組みを進化させる──AIと人で築く“次のマネジメント”
2025/11/11
この記事に登場している人
牧 拳成
Kensei Maki
イオンネクスト株式会社 IT部 フロントエンドグループ OSP・薬店チーム マネージャー
ex-株式会社ビックカメラ デジタル戦略/情シス Associate Maneger/係長
2017年にTISインテックグループにSEとして入社、証券系の汎用システム開発に従事。その後リヴァンプ(現フューチャーと経営統合)小売のMDリプレイス・EC開発など案件リーダーも担当。ビックカメラでは「ビックカメラ.com」刷新リプレイス担当や現行保守開発マネジメントも行う。2024年2月より現職。
イオンネクストのIT部のフロントエンドグループで、Ocado Smart Platform(OSP)に関わるプロジェクト推進やマネジメントを担当している牧 拳成です。
入社してから1年間が経ちました。振り返ると「レガシーマネジメントの転換」が自分のテーマだったと感じます。事業の成長スピードにわくわくしながらも、「このままでは次の成長フェーズを支えきれないかもしれない」という課題感に向き合い続けてきました。
この記事では、この1年間で私が取り組んだ運用の見直しについて語りたいと思います。
新しいフェーズへ転換するために
イオンネクストの事業は、英Ocado社の提供するOcado Smart Platformというシステムを軸に構成されています。
私のチームではOcado社とのコミュニケーションやOSP機能に関わる社内プロジェクト推進、マネジメントを担当しています。一般的に言えば、PM、ベンダーコントロール、ブリッジエンジニアに近いイメージでしょうか。
事業が成長する中で既存の仕組みやプロセスを支え続けることは重要ですが、そのままでは必ずしも次の成長段階にフィットしません。むしろ、過去のやり方に固執することでスピードや柔軟性を失うリスクすらあります。そこで私は、レガシーな運用を見直し、新しいフェーズに耐えうる形へと転換していく取り組みに注力してきました。
レガシーマネジメントの壁
2年前まではネット専用スーパー「Green Beans」のサービスローンチを優先してきた背景もあり「人が暫定的でも手で守ってきたオペレーション」や「ルール未整備での運用」が業務上多いと感じていました。
そこで、まずは小さな仕組みやルールから見直すべく、業務の棚卸しを行いました。
課題の一部(例)
Green BeansへのOSP機能リリースが滞留
→ OSP機能を有効活用するため、影響リスクが低いものはスピード優先でリリースする過去の事業部側からOSPへの機能リクエストが滞留
→ リクエスト内容を精査し、事業として実現性・計画性のある本当に必要なものだけ残す整理カスタマーサービスセンターから寄せられる顧客問い合わせ・調査対応の増加
→ 属人化していた調査オペレーションを標準化(担当者でなくてもツール化などで対応可能に)ローンチ前から続いていた会議の要否を検討
→ 目的の失った会議、重複する会議、頻度など見直しMTG時間自体も削減Ocado社のOSPリリース情報を手動で整理
→ 自動化でリリース情報を取得し、AIによる翻訳と要約を効率良く関係者に通知
これらをどのように改善・解消できるかに挑戦するなかで、主に下記の2点を意識することで、単なる業務効率化にとどまらず「仕組みそのものを持続可能にする」方向へシフトしつつあると感じています。
日々の点検やチェックに潜んでいた小さな非効率を洗い出し、再現性あるプロセスに落とし込む
その上で課題によっては継続性を考慮し自動化やツール導入を進め、最終的にはなるべくAIを含めた仕組みに任せられるように再設計する
これらの取り組みを通して感じたのは、「人が時間をかけてやるべきこと」と「仕組みに任せられること」を切り分ける視点の重要性です。その境界線は一度決めて終わりではなく、常に見直し、環境変化に合わせて更新していく必要があります。
特に印象的だったのは、手動で行っていたOSPリリース情報の整理を自動化したときのことでした。以前は担当者が夜な夜なリリースノートを翻訳し、Teamsなどで共有していましたが、AIによる自動翻訳と要約を組み合わせた仕組みに変えたことで、情報伝達のスピードと正確性が大きく向上しました。
さらにJiraと連携しチケット化することで、OSP機能の社内合意やリリースまでの進行状況も可視化。結果として、チーム全体が次の改善や検証に時間を割けるようになり、“人が創造に使える時間”が確実に増えていったのを実感しました。
この経験から学んだのは、AIや自動化を導入すること自体が目的ではなく、「人がより価値の高い仕事に集中できる環境をつくること」こそが本質だということです。
単なる効率化にとどまらず、チーム全体がより創造的に課題解決へ向かえるようにする──そんな“仕組みそのもののアップデート”こそが、レガシーからの転換であり、次の成長を支える土台になると感じています。
さいごに
事業成長期というダイナミックなフェーズで、「次のマネジメントスタイル」を人とAIの両面からつくり上げていけることを大きなチャンスと捉えています。まだまだ変えたいこと、挑戦したいことは山ほどあります。
ぜひ一緒に、「成長し続ける事業を支える仕組みづくり」や「成長を支えるマネジメント」をさらに進化させていきましょう。
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※掲載している所属・役職・肩書きおよび各種情報は、記事公開時点のものです。
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