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この記事を読むとわかること
・イオンネクストが挑む“パーソナルコンビニ”構想
・シニアPdMに求められる戦略視点と役割
・顧客体験を支える各シニアマネージャーのミッション
・AI活用で進化する事業基盤と今後の展望
イオンネクストが提供する「Green Beans(グリーンビーンズ)」は、社会課題の解決と顧客体験の革新を目指し、急速な成長を続けている。そして今はイオンの次世代を担う「戦略的スタートアップ」として、データとAIを駆使しながら、「ユーザーの自宅の冷蔵庫をコンビニ化する」ことに挑戦しています。
その事業を牽引し、イオンネクストの未来を創造する中心的な役割を担うのがシニアPdMです。本記事ではシニアプロダクトマネージャー(PdM)に期待する役割と求められるスキルやマインドセット、イオンネクストが見据える未来の展望についてイオンネクストCTO、樽石将人が解説します。
【目次】
高い視座からプロダクト戦略を考え、社会課題の解決に取り組む人材が不可欠
イオンネクストが挑んでいる社会課題については記事の前編で説明しましたが、この課題の解決にはテクノロジーの力と「社会をより良くしたい」という強い意志を持ったプロダクト開発が重要です。

グリーンビーンズでは、買い物のあり方を変革し、時間貧困に苦しむ人々の生活に余裕を生み出し、より豊かな日常を実現するために「買い物を変える。毎日を変える。」というミッションを掲げています。
こうしたミッションを共有し、共に社会課題の解決に取り組んでいただけるシニアレベルのPdMを求めています。単に要件を整理し、開発を進めるだけでなく「なぜこの事業を行うのか」「どのような社会を実現したいのか」という高い視座からプロダクト戦略を考え、実行できる人材が不可欠だと考えているからです。
具体的には、カスタマーサイドグループのシニアマネージャーとバックエンドグループのシニアマネージャーが、イオンネクストの未来を創る重要なポジションだと捉えています。
カスタマーサイドグループシニアマネージャーの役割とミッション
イオンネクストでは、2025年度のデジタル戦略において、「データ」と「AI」を最重要テーマに掲げ、IT部門を「サービスの開発主体」へと体制を転換していくフェーズに来ています。お客さまへの提供価値の向上と売上の拡大を目指していくうえでは、ネットスーパー最大の特徴である「データ」を活用した革新的なサービス開発と継続的な改善が求められます。その重要な役割を担うポジションがカスタマーサイドグループシニアマネージャーです。

本ポジションは、イオンネクスト・プラットフォームにおけるカスタマー体験側の「プロダクトCEO」として、ECサイトやアプリ、オウンドメディア、カスタマーサービスなど、顧客接点に関わるすべてのITプロダクトの企画・開発・運用を統括します。
プロダクト開発においては「なぜやるのか(Why)」「何のためにやるのか(What)」といったことを明確化することがとても大事になります。そのため各業務部門と連携し、現場の知見を取り込みながら、「顧客体験をどう形にしていくか」をチームのメンバーと一緒に考え、プロダクトへ落とし込んでいくことが必要です。
単に仕組みを作るだけだとユーザーに使ってもらえないので、欲しい商品が見つかり、購入を後押しするパーソナライゼーションやAIを活用した検索エンジンやレコメンデーション、スマートカートなどの利便性をさらに向上させなければなりません。また、マーケティングオートメーションの最適化やキャンペーン・クーポン施策などを適時適切に提供する仕掛けも整備し、ユーザーに使われる状態に持っていく必要があります。
カスタマーサービス(CS)の領域では、サービス利用時に発生する疑問を解消するために、AI音声ボット導入やVoC(お客さまの声)データ活用など、カスタマーサービスのデジタル化と効率化を図っていく取り組みも担います。さらに、グリーンビーンズの認知拡大を目的としたオウンドメディア「Green Beans Picks」の立ち上げ・運営や、生成AIを活用したコンテンツを通してユーザーの自然流入を増やしていくなど、サービスの認知獲得にも貢献いただきたいと考えています。
このように、顧客接点全体の体験を統合的にデザインし、テクノロジーによる社会実装と実現可能性を見極めながら、プロジェクトを推進していくことがカスタマーサイドグループシニアマネージャーに期待される大きな役割です。
「こういうのがあったらいいな」というアイデアを出すことは誰でもできますが、それを実現するために技術的な実現可能性を正しく判断できる知見と理解が求められるわけです。例えば、既存のシステムが古い仕様で作られている場合、そのプログラムが本当に問題なく動くのか。あるいは技術的負債と向き合う際に、新しい機能を組み込む場合のリスクやコストを正しく見積もれるかなど、開発プロセスを深く理解している必要があります。
したがって、カスタマーサイドグループシニアマネージャーはソフトウェア開発の経験があり、ビジネス要求と技術実装の橋渡しができるスキルセットが必須になるでしょう。事業側の要求を理解しつつ、技術的な制約やコストを考慮し、実現可能な範囲でプロダクトを形にしていく。
そうした技術と事業の両面に知見を持つ人材が非常に適していると思っています。
バックエンドグループシニアマネージャーの役割とミッション
バックエンドグループシニアマネージャーは、従来の情報システム部長やCIOといったキャリアパスに近く、会社の基幹系・管理系バックエンドシステムおよびデリバリーシステム領域のCEOとしての責務を担います。

会社の基盤を支えるバックエンドシステム全体の企画から開発、運用改善までをリードするほか、当社では大型倉庫や都心の配送中継所など多くの拠点を有しており、その設備内で管理するPCや業務用端末、スキャナー、配送用トラックといったデバイスを統合的に管理・最適化していくことが必要になります。
また、八王子CFC(顧客フルフィルメントセンター)の本格稼働や今後の事業拡大を見据え、スケーラビリティの高いシステム設計と開発が重要になるなかで、システムの安定稼働を維持しながら、技術的負債を解消し、継続的な改善サイクルを回せる基盤の強化も不可欠になっています。
さらに、管掌いただくバックエンドシステム業務効率化や経営の意思決定を支援するため、AIの活用によるデータ収集や分析、活用基盤の構築も推進していただきたいと考えています。業務の生産性向上と高度化を図るために、必要に応じて、国内外の外部パートナーとの戦略的協業を推進し、開発力・対応力を強化することも視野に入れながら能動的に動ける方が望ましいでしょう。
このようにバックエンドグループシニアマネージャーは、イオンネクストの基幹インフラを支えつつ、フロント領域を管轄するシニアマネージャーと協力しながら、イオンネクスト・プラットフォームを牽引していく重要な役割を担っています。
そのため、基幹・管理系バックエンドシステムの技術的な理解やプロダクトマネジメントの経験、AI・機械学習の概念をビジネスに応用できる適応力やプロジェクトを円滑に進めるコミュニケーション能力のある人材が適していると思っています。
この2つのシニアマネージャーに加えて、サプライチェーン全体の効率化をシステム面から戦略的に推進するサプライヤーサイドシニアマネージャーも、サプライサイドのミニCEOとして、事業成長の基盤づくりに寄与する重要なポジションです。
具体的には、食品メーカーをはじめとする数百社に及ぶ取引先への発注や入荷管理、在庫管理、出荷までをシステムでつなぐプロセス全体を管轄しています。当社ではお客さまの需要データに基づいて発注量を最適化し、在庫切れや食品ロスを防ぐデマンドチェーン型の仕組みを構築していて、その中核となる仕組みのシステム化や運用をサプライヤーサイドシニアマネージャーがリードしています。
イオンの“次”を創る戦略的スタートアップで新たな価値づくりに挑戦
最後に今後の展望をお伝えすると、イオンネクストは売上高10兆円規模を誇る巨大なイオンの“次”を創る戦略的スタートアップとして位置づけられています。
グリーンビーンズに関しては、これからも最先端の技術を活用しながらサプライチェーンの高度化や顧客体験の向上、技術基盤や組織体制の強化などに取り組んでいきます。

グリーンビーンズをわかりやすく説明すると、ひとりの新規会員の登録は「リアル店舗の新規出店」と同じ意味を持ち、60万人の会員がいるということは、グリーンビーンズの店舗が60万店舗あると考えることができます。つまり、ユーザーの自宅の冷蔵庫を「倉庫」と捉え、AIで必要な商品が常に揃う“パーソナルコンビニ”を実現していきたいと考えています。
常に時代や社会の変化に応じて革新を続けてきたイオン。
そのDNAを受け継ぎ、AIという最先端テクノロジーを駆使して新たな価値創造に携わりたい人にとって、シニアPdMは絶好の挑戦機会となるのではないでしょうか。
イオンネクストではエンジニアを中心としたデジタル人材の採用を積極的に行っています。樽石と話をしてみたい、Green Beansの事業が気になる…といった方は、カジュアル面談も実施しておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
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※掲載している所属・役職・肩書きおよび各種情報は、記事公開時点のものです。
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