
この記事に登場している人
DevOpsグループ(開発チーム)
木村 鷹
Taka Kimura
イオンモール株式会社 CX創造ユニット デジタル推進統括部 デジタルマーケティング部 マネージャー
全国展開の商業施設デベロッパー、および西日本エリア鉄道会社の商業施設部門において、ショッピングセンターのデジタル領域全般を経験後、当社入社。
データ統合、分析可視化、データドリブンな顧客コミュニケーション実践や顧客満足度を高める取り組みを推進。
丸尾 祐介
Yusuke Maruo
イオンリテール株式会社 デジタル戦略部データソリューションG スタッフ担当
新卒でイオンリテールへ入社し、店舗の加工食品担当として店舗作業に従事。独学でプログラミングを学び、社内公募にて本社DX推進Gへ異動。ワークモデル改革の一環として全国370店舗向けのシステム開発に携わった後、2022年5月より現職。
荒井 隆成
Ryusei Arai
イオンネクスト株式会社 IT部 DevOpsグループ 技術戦略チーム マネージャー
新卒で大手SIerへ入社し、インフラエンジニアとしてキャリアをスタート。FinTechスタートアップでSRE、クラウドプロバイダーでコンサルティングを経験した後、フリーランスへ。2023年11月より現職。
木村 鷹
Taka Kimura
イオンモール株式会社 CX創造ユニット デジタル推進統括部 デジタルマーケティング部 マネージャー
全国展開の商業施設デベロッパー、および西日本エリア鉄道会社の商業施設部門において、ショッピングセンターのデジタル領域全般を経験後、当社入社。
データ統合、分析可視化、データドリブンな顧客コミュニケーション実践や顧客満足度を高める取り組みを推進。
丸尾 祐介
Yusuke Maruo
イオンリテール株式会社 デジタル戦略部データソリューションG スタッフ担当
新卒でイオンリテールへ入社し、店舗の加工食品担当として店舗作業に従事。独学でプログラミングを学び、社内公募にて本社DX推進Gへ異動。ワークモデル改革の一環として全国370店舗向けのシステム開発に携わった後、2022年5月より現職。
この記事を読むとわかること
・イオングループ初の技術コミュニティ「AGCC」の立ち上げ秘話
・グループ内限定コミュニティだからこそ“オープンに発表できる場”である
・エンジニアとビジネスの架け橋となるコミュニティ運営の課題と工夫
組織の垣根を越えた知見の共有やナレッジ交換の場として、重要な役割を果たしているのがコミュニティ活動です。特に近年は、クラウドやAIといった急速に進化する技術分野で、その重要性が増しつつあります。
今回は、イオングループ内で急速に存在感を増している「AGCC(Aeon Group Google Cloud Community)」を取材しました。Google Cloudの活用事例を共有するこのコミュニティは、2023年の立ち上げ以来、着実に参加者を増やしています。今回は1人のエンジニアとして、このコミュニティの裏側を探るべく、運営メンバーの皆さんに突撃インタビューを敢行しました。
【目次】
外部コミュニティでの出会いが生んだ、イオングループ初の技術コミュニティ
—今日はAGCCの運営メンバーの皆さんにお越しいただきました。まず、現在の運営体制について教えていただけますか?
木村はい。イオンリテールの丸尾さん、そしてイオンネクストの荒井さん、イオンモール 木村の3名が運営の中心メンバーです。加えて、Googleの担当者2名にもサポートいただいています。
丸尾運営としては、半年に1回程度のペースでイベントを開催しています。2023年11月からスタートし、2024年11月に開催した直近の回では80名近い方にご参加いただきました。最初は30名程度だったので、着実に広がってきていますね。
荒井特徴的なのは、あえて会員登録などの縛りを設けていないところです。イオングループ内で興味のある方なら、エンジニアに限らず誰でも気軽に参加できる雰囲気を大切にしています。
—なぜAGCCのようなグループ横断的な技術コミュニティを立ち上げようと考えられたのでしょうか?
丸尾イオングループの課題として、縦割り組織文化の強さを感じていたのがきっかけです。グループ各社で同じような資料を作成して、指摘を受けて、修正して……という非効率な作業が生じていたため、どこかで交流する場を持つことでこうした課題を解消できないかという思いがありました。そんなときにGoogleの担当者から声をかけていただき、グループ内で情報共有できる場をつくることになったんです。
木村実は、AGCCはおもしろい出会いからスタートしています。丸尾さんはもともと、Google Cloudの公式ユーザーコミュニティ「Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise(Jagu'e'r)」の小売業界分科会で事務局を担当されていました。私もそのコミュニティに参加するようになって、そこで初めて丸尾さんと出会い、「これをグループ内でもできないかな」という話になったんです。丸尾さんの経験を活かせると考え、私と丸尾さん、そしてGoogleの担当者1名というメンバー構成で始めることになりました。
—木村さんと丸尾さんの外部のコミュニティでの出会いがきっかけだったんですね。そもそも、なぜお2人は外部のコミュニティに参加されていたのでしょうか?
木村私は普段の業務でGoogle Cloudを扱っているので、純粋な参加者としてユーザー会で情報収集していました。他社の方々が「うちはこんなダッシュボードつくってるんだけど、どう?」と見せてくれたり。そうした雰囲気に魅力を感じていました。
丸尾私も同じような理由です。会社の中だけにいるとどうしても視点が狭くなってしまう。外に出て、他社の方々と話すことで自分も成長できるし、会社やグループにも還元できると思って参加していました。
グループならではの強みを活かして、互いに刺激し合える場をつくる
—外部のGoogleクラウドコミュニティと比べて、グループ内限定だからこそできる活動や共有できる内容について教えてください。
丸尾AGCCのイベントは、イオングループ内での事例紹介が中心です。外部のコミュニティだと競合他社の方も参加されているので話せない内容も多いですが、グループ内なら比較的オープンに共有できる。「このデータ、もらえないかな」といった話も気軽にできます。
木村そうですね。イオンカードのデータ活用事例など、普段は外部に出さないような取り組みも共有できています。これは本当にグループならではの強みだと思います。
—これまでの活動のなかで印象に残っているエピソードはありますか?
丸尾第1回のイオンファンタジーの登壇が印象的でしたね。オンプレミスのサーバーをGoogle Cloudに移行して、維持費を大幅に削減できたという事例でした。
木村私は運営側ながら、毎回刺激を受けていますね。たとえば丸尾さんが所属されているイオンリテールでは、エンジニアでない現場の方々もGoogle Cloudを使えるように育成されているという話を聞きました。一方当社イオンモールは、まだコンソールすら触れないメンバーもいるという状況で、「もっとがんばらないと」という気持ちになりました。
丸尾当社は逆に、プロジェクト推進に向けたPMやPMOの体制が十分に整っていないのが課題で、「イオンモールみたいに進めなきゃね」と刺激をいただいています。
木村ほかのグループの皆さんの社内事情を聞くことで、「そういうやり方もあるんだ」とか「1日ワークショップを開催して社内で勉強するのもいいね」といった新しい気づきも多くありますね。AGCCには、こうした自身を奮い立たせられるような経験があふれていると思っています。
多様な参加者が集うからこその課題と工夫
—AGCCはエンジニアの集まりと思われるかもしれませんが、実際にはビジネス側の参加者も多いと聞いています。運営で苦労されている点はありますか?
木村そこが実は大きな課題の1つなんです。ビジネス側の方々は「とても良かった」と言ってくださるんですが、エンジニアの方々からすると「物足りない」と感じる場面もあるようです。
—私も前回参加させていただきましたが、エンジニアながら非常におもしろく感じました。たとえば、質疑応答の時間では、BigQueryの利用コスト削減について具体的な工夫が共有されていました。「ユーザーがマイページを開くたびにBigQueryが実行されるとコストが跳ね上がるのでは?」という質問に対して、「データを日次で取得してキャッシュすることで解決している」といった実践的な知見が共有されているのが印象的でしたね。
木村ありがとうございます。でも、確かにコンテンツの方向性として、たとえばGeminiの活用で具体的にどんな苦労があったとか、BigQueryを使ううえでどんな壁があってどう乗り越えたのか、あとはグループ内での調整でどんな工夫をしたか、そういった実践的な内容をもっと取り入れてほしいという声は多いですね。
—なるほど。多様な参加者がいるなかで、全員が100%満足するのは難しそうですが、それも成長の証かもしれませんね。
木村そこは新たに荒井さんが運営メンバーに加わってくれたことで、改善されていくとも考えています。最初は丸尾さんと2人で回していましたが、今は荒井さんを加えた3名体制になり、少しずつ持ち回りでやれるようになってきました。これで当初目標だった年4回開催にも近づけそうです。特に次回は荒井さんを中心に、エンジニア向けの内容も強化していこうと話しています。
荒井そうですね。私自身、最初は一参加者として技術的な刺激を求めてAGCCに参加していました。運営に加わってみて、グループ内にはまだまだ共有されていない技術的な知見がたくさんあることに気づきました。これまでの過去3回はBigQueryデータ活用などのテーマが多かったため、次回は、アプリケーション開発におけるTIPS共有(GKE、Cloud Run)など“開発“に関する内容も展開できればと考えています。
丸尾懇親会での課題もありますね。参加者が増えてくると、どうしても知り合い同士で固まりがちになります。なので次回からは、もう少し交流が活性化するような工夫も考えていきたいです。コミュニティが大きくなればなるほど、こういった課題にもしっかり向き合っていく必要がありますね。
"ガツガツせず、着実に" AGCCが目指す未来像
—最後に、AGCCの今後の展望をお聞かせください。
木村まずは、年3回の開催を目指したいですね。ただ、規模を急に大きくする気はありません。コミュニティでの出会いから実際の業務連携が生まれてくれば最高だと思っています。
丸尾そうですね。ガツガツせず、でも着実に広がっていくことが理想です。参加を検討されている方には、「怖がらなくていいですよ」というメッセージを伝えたいです。
AGCCには、エンジニアだけなくデジタル活用に興味のあるビジネス側の方も多く参加されています。まさに、デジタル活用に向けたイオングループ初のオフライン交流の場です。懇親会の料理を食べに来るくらいの感覚で、肩肘張らずに参加していただければと思います。
荒井そうですね。Google Cloudをすでに使っているかどうかは問いません。興味がある方なら、検討段階でも大歓迎です。皆で学び合える場にしていけたらいいですね。
—本日は、貴重なお話をありがとうございました。技術的な話題からビジネス活用まで、幅広い知見が得られる貴重な場だと感じました。今後このコミュニティがハブとなって、イオングループ全体のデジタル活用がより一層加速していくことを期待しています。
イオングループでは一緒に変革に挑んでくれる方を募集中です。
どんなことをしているのか気になる方は、お気軽にご連絡ください。
カジュアル面談も実施しておりますので、まずはざっくばらんにお話しましょう!
※掲載している所属・役職・肩書きおよび各種情報は、記事公開時点のものです。

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